水彩画、1911年6月。

イギリスの水彩画(額のサイズ、24,5 x 20,5 cm)、右下に’ Lucy Morrison June 1911’ と書かれています。1911年6月に女性の画家によって描かれた風景画の小品です。品の良い素敵な絵だと思います。この女流画家はもしかするとミドルクラスのアマチュア画家だったかもしれません、昔はイギリスのアッパー・ミドルクラスの人にとって水彩画は教養の一部みたいなところがありましたから、この女性もそんな教養を備えた知的な人だったのかもしれません。中国や日本でいう文人画に似ています。

受験の季節ですね、今から四十五年前の春僕は地元の進学校を受験し無事受かり、中学の同級生男女五人で我が家に集まり、合格祝いのパーティをしました。ワインとウィスキーを皆んなで飲みタバコを吹かしてみたりして騒ぎました。中に飲んでも全く酔わない友人がいて、皆んなで彼にワインとウィスキーを混ぜたものを何杯も飲ませました、やがて彼は横になると意識がなくなり、僕らがどんなに呼んだり叩いたりしても目覚めません。僕らはなす術なく動揺し、これで僕たちの人生も終わったな、と地元の新聞に「中三生飲酒で意識不明」と載るのを想像して合格のバラ色が一瞬で真っ暗。その時僕はどうしたことか、急性アル中には豆腐で身体を冷やすといい、と父親が言ってたのを思い出し、豆腐を何丁も買って来て、彼を上半身裸にしてその上に大きな豆腐を幾つも載せました。

その後彼は息を吹き返し、この危ない飲み会も親にも誰にもバレることなく僕たちは皆高校に入った、のでした。あのときの「豆腐」がなかったら僕らの人生はどうなっていたのでしょうか、、。考えるだけでも恐ろしいです。若いときは色々バカをやりましたが運良く何とか今に至っております。感謝しかありません。