1730年頃の刺繍絵

1730年頃の刺繍絵(51 x 51 cm)、イギリス製。中々素敵です、光に弱いので暗い場所に置いてます。渋いですね、18世紀前半の雰囲気がします、産業革命がイギリスで起こり、近代が加速していく時代より半世紀前の物。写真や電気の登場が未だ未だ先のことだった時代。手紙を出すこともごく一部の人に限られていた時代、郵便システムも未だありませんから。三百年前の刺繍絵、ロマンを感じます。次は誰の元に行き愛でられるのでしょうか。

電気のない時代に人々がどの様に物を観、感じていたかを想像するのは面白いですね、僕が今読んでる18世紀末の作家も、その文章の中にその鱗片をふと感じさせられることがあります。例えば、ロンドンから田舎に向かって走る郵便馬車が灯りを照らし闇夜を駆け抜けて行く様など想像するにとてもスリリングです。今でもヨーロッパの人は比較的暗い灯りで生活してますし、人工衛星で見ると、矢鱈に明るいのは日本とアメリカ、この二つの国の電気消費量は凄いですし、中国人全てがアメリカ人のように電気やガソリン消費したらもう地球はオワリですね、アメリカってなんやかんや言いながらもセルフィッシュ(自己中心的)な国ですよね。羽田空港から発着する民間機がどれだけ異常かつ危険な角度で飛行を強いられているか、これもアメリカ様、日米地位協定の所為ですね。俺がするのはいい、でもお前がしたらそれはイカンのだよ、そう言う感じの国、偽善の代表者。イギリスとかアメリカを見ていると何でも最初にした、してしまった国、と言うのは得、強いなと思います。最初にした奴は良いんですよ、でも二番目が同じことするとダメなんですよ、許されない。核の世界なんかそうじゃないですか、、よく知りませんが。最初に基準になるベースを作ってしまった国は強いですよ。世界の中でヘゲモニー(覇権)国家となり得たのは、今迄の順で言うと、17世紀オランダ、19世紀イギリス、そして20世紀アメリカ。この三つです。今世界の公用語がある意味で英語となっているのも矢張りその辺から来てますね、イギリス、アメリカの言葉である英語。インターネットの世界を造ったのもイギリスとアメリカが中心です、「www」の考案者もイギリスの物理学者です。

今の中国をヘゲモニー国家とは呼べないでしょうね、恐らく。あれはとても歪でアンバランスなものです。経済は発展しましたが、イギリスやアメリカのように一つの価値観、体系的価値を(ウソでもいいから)提示出来ていない、イギリスやアメリカのように世界中の若者が憧れる消費文化を作り出せていない、偽善者を演じ切ることに成功していない、そんな印象です。パリやロンドン、ニューヨークのように世界中の人が憧れて北京に旅行に行くようになる、のか?

僕は個人的にイギリス、オランダ贔屓なので、アメリカに向ける視線は何処か冷たいのです。未だ行ったことはないですがアメリカ南部にジャズとか聴きに行けたらいいな、と夢想しています。興味あるのはボストンくらいかな、、?意外とアメリカ行ったらハマったりしてね、まあ英語は喋れるので、何時か行くかも知れませんね。