11/3(木)〜12/7(水)イギリス仕入れの為休みます。

11/3〜12/7の間イギリス仕入れの為休みます。長いですね、自分で言うのも変ですが。そんなに売れている訳ではないので、まあロンドンにお茶飲みに行って時々仕入れる、それくらいの感覚ですね。とても無駄の多い仕入れですね、沢山時間掛けて少なく仕入れる。贅沢と言えばそうかもしれません。何時までこんなことやってられるのか、何れ行き詰まるんじゃないか、という不安も無くはない。でも、珍しい物仕入れるのってとても時間掛かるのです、特に今のイギリスでは。無駄を沢山敢えてすることで初めて分かることってあるんです。反効率的仕入れ、ゆっくり時間を掛ける。向こうでの人付き合いも重要です、矢張り人間関係を築いていかないと信用されませんしね。ただ仕入れるだけじゃダメ。それと実際に買う数の何百倍も何千倍も見ないといけないですし。

まあでも実際 Caffe Nero でコーヒー飲んでる時間も長いような気がします。本とノートと筆記具持ってボーッとする時間。外国で日本語の本を読むのもまた意趣が変わって楽しいものです。アンティークの仕入れに関しては、良い物好きな物を少なく仕入れたい、という気持ちが年々強いです。こんな物もあるんだ、、凄い、という純粋な驚き。これが大切。

渡英するまでの二ヶ月弱は沢山読んで沢山書いて、充実した時間を持ちたいですね。いや、本は良い本を少なくしっかり読むのがいいですね。もう僕も還暦ですから量を求める時代はとっくに終わってると思いますし。ただ、読めもしないのに本見ると買うんですよ、ビョーキですね。

皆さんにお勧めしたいとても面白い本があります。『 習得への情熱ーチェスから武術へー』ジョッシュ・ウェイツキン 著 (みすず書房)、とても刺激的な本です。何年か前に読んで、その本をイギリスの友人にあげたのですが、どうしても読みたくまた最近買い直しました。著者は嘗て「チェスの神童」と呼ばれ(映画「ボビー・フィッシャーを探して」のモデルになりました)、その後武術家に転じ、太極拳推手の世界選手権覇者になった、という変わった経歴の持ち主です。素晴らしい本です。安い本ではないので先ず本屋で実際に見られて下さい。本は基本タイミングと相性ですから。