ガラスの小さい水差し(11,2 x 9,3(正面から見た胴幅) )、イギリス製、1820年頃。この時代の水差しは大きいのが多いので、このサイズの物は少ないです。ガラスの生地質も良いです。ただ古い物なので厚みがあり小さいわりには重たいです。今回仕入れた物です。
先日、作家、梅崎春生さんの短編「桜島」を読みました。彼の戦争体験を基に書かれたものですが、素晴らしい小説でした。彼の三十代の時の作品ですがとても読み応えある優品です。軽く読めるような内容ではありませんが、ご興味ある方は是非読まれて下さい。梅崎春生はここ数年読むようになったのですがとても好きな作家です。コロナが始まった頃偶々本屋で中公文庫の「怠惰の美徳」を買ったのが彼を読む切っ掛けだったのですが、それ以来ファンになりました。こんな作家を読むといよいよ今の作家は読めませんね。最近めっきり新刊本を買わなくなりました。古本ばかりで、その古本を読んでいるとその中に出てくる本を古本でまた買う、という具合いに、古本が古本を呼ぶ、感じです。新聞の読書欄も全く見なくなりました、詰まらないから。後は俳句の評論を買うようにしています。俳句はやらないけど、俳句の評論、昔の俳人の伝記はとても面白いんです。俳句の評論はとても言葉の勉強になりますし、読んでいても刺激的です。後、明治から昭和の戦前にかけて俳人には「役者」が多い、とても個性の強い面々が揃っています。こんなお金とは縁遠いことに一生を費やした人たちが沢山いたのです。元々は僕の場合、西東三鬼辺りが入口だったのですが、今はもっと前の世代の俳人に興味が移っています。
早くマスクなしで普通に生活できる日々が来ないかなと思います。僕の店では常連さんには、よかったらマスク外して下さい、と最近は言っています。常連の方にはアンティークを観るときくらい寛いで貰いたい、と言う思いです。僕は正直もうマスクには飽きました。皆んなとちゃんと顔見て話したいです。
0コメント