ピカデリーサーカスの Waterstones

昨日今回初めてピカデリーサーカスに地下鉄で足を運びました。そのとき目にしたものについては今は避けたいと思います。余りにも辛い光景でしたので。ピカデリーサーカスに行ったのは僕の大好きな本屋 Waterstones に行き以前と変わっていないかどうかを知る為。恐る恐る Waterstones の中へ入り二階のフィクション・セクションに先ず行ってR.ブローティガンの本をチェック、それから四階のフォトグラフィーのコーナーへ素敵なエレベーターで上り、右奥の、写真集が沢山並ぶ空間へと近づきます。ここで世界中の写真集に囲まれて過ごす時間は僕にとって至福の時間、ここの空気感、落ち着き、店員の雰囲気、背表紙の並びが醸すちょっと虚ろな美しさ。ここで写真集を選んで買うことは僕にとってとても大切なこと、こんな経験はここでしか無いんです。

素晴らしいことにこの空間の空気感は以前のまま。コロナ前と変わらず持続した時間が流れていました。本当に有り難いことです。Thames&Hudson から出ている Women Photographers という三冊セットの美しい本を探し出し求めました。本当に嬉しい、素晴らしい気分です。ここがもし変わっていたら僕はショックで立ち直れなかったと思います。そう言えば出国前に新宿で紀伊國屋書店に行きましたが一階など大きく改装されていて、酷かったです。終わってますね、、。

数日以内に再び Waterstones に行くつもりです。本当に本の美しさを大切にしている稀有な空間です。唯一残念だったことと言えばトイレが使えなくなったこと、ここのトイレがまたカッコいいんですよ。

こんな時代に変わらないでいてくれる人や場所があることがどんなに大切なことか。

(写真はロンドン、Liverpool Street Station 構内)