5/31(火)〜6/30(木)の間イギリス仕入れの為休みます。

やっとイギリスに行くことにしました。’19年の11月に渡英したのが最後ですから約二年半のブランクです。コロナの世界的蔓延、それからウクライナでの戦争。今度行くときも飛行機はロシア上空は飛べないので迂回することになります。今迄よりは色んなリスクを抱えての買い付けの旅となります。昔から何時かこんな時代が来るのではないかと思っていたのですが、非常時下の旅が遂にやって来た訳です。僕自身はコロナとかウクライナ情勢とかあるにせよ、イギリスに行きたいという気持ちが強く、リスクは左程気になりません。不謹慎に聞こえるかも知れませんが寧ろこんな時に行くことを何処か楽しみにしているのかも知れません。昔から好奇心は強いほうなのである程度のリスクは好きなのです。

昨日ANAのサイトでイギリス行きのチケットを予約して、その後イギリスの友人に電話して渡英することを伝え、痛風の足を引き摺りながら近くのスーパーに行くのに外へ出ました。イギリスに行ける遂に行くのだという実感が急に身体に満ちて来て、何度も何度も長く深い呼吸をし、夜の空気を吸い込みました。その夜ベッドに横になってからも丸でこの二年半呼吸をし忘れていたかのようにまた何度も何度も大きな息をゆっくりとついてはそれを繰り返しました。久し振りに身体全体を使って呼吸をしたように感じました。この二年半は店の移転、コロナ禍での不安定な経営、母の交通事故、そんなことで一喜一憂の日々でしたから、イギリスに行けないことは左程気にしていないつもりだったのですが、若い頃から(現代の)日本嫌いで生きて来た僕には、ここ数年の金沢の街の閉塞感は余程身に堪えていたようです。先週、痛風で歩けないときに何とか自転車に乗りデパートに買い物に行ったのですが、帰りに買った物と杖をハンドルにぶら下げて商店街を走っていたらバランスを壊して、転けて腰から落ちて杖やら買い物袋などが散乱したのです。歩けないので受け身も出来ず不様に倒れるように落ちたのですが、周りを歩いていた若い子らは僕を助けるどころか、ドリンクストローで飲みながら唯側を何も目に入ってないかの様に通り過ぎるのみ、古着屋の店員も僕が転けた音で一旦外へ出て来たものの倒れた僕の姿を見遣りながら無視。周りの全ての人に無視されて、一人物を拾って外れた自転車のチェーンを手を真っ黒にしてはめて、やっと態勢整えて行こうとすると側のベンチにいた若い女性に如何にも胡散臭いものでも見るような目付きで流し目をされ、あぁなんと恐ろしい街なんだ、と思った瞬間、そうだイギリスに行こう、何があってもいいからここを出てイギリスに行こう、と思ったのです。

という訳で、渡英します。やっと、このホームページで UK report の記事が書けます。