木製のペン・トレー

木製のペン・トレー(25 x 15 x15cm、高さはハンドル含む)、イギリス製、1880〜1900年。インク壺はガラスに真鍮製。トレーのペン置きにあるのは、イギリスの Summit というメーカーのアンティークの14K万年筆。渋い万年筆です。ペン・トレーは小さめで日本人の部屋にはいいサイズでしょう。

コロナが始まり二年以上経ちますが、僕は最初の一年は店の移転準備に明け暮れ、移転した二ヶ月後に母が交通事故に遭い、その後ずっと母の事に追われています。イギリス仕入れにも行けず変な日々のこの二年です。最近覚えたのは、普通なら嫌なことを敢えて楽しんでやる、ということ。母の事故関連のこともある意味ですが、楽しんでやっています、その嫌な事の中にどうやって楽しみ面白味興味を見出すか、ということです、ね。95パーセント嫌な事でも5パーセントは楽しいことが含まれている。それと人は嫌なことから多くを学びますし成長もします。それから嫌なことをこなしていくときに助けてくれる人、新たに出会う人がいる。逆にそれを切っ掛けに疎遠になる人もいる。まあ元々精神年齢低いので、色々学んでますね。今頃。そう、今頃、やっと。こんなときには目には見えない何か不思議な力が働いていると感じるときもあります。誰かが助けてくれてるんです。

今年は何か春が待ち遠しいです。春が来て、明るい日々を過ごしたいと思います。今年の初め、正月に朝時々行くぬるーい温泉に行って、大きな湯船に逆光で朝日浴びながら浸かっていて、ぼーっと湯船の向こうを湯けむりの中歩く彫り物入ったヤーサンやらお相撲さんみたいな巨体の人見てたら、何か自分があの世にいて幻想を見てるような気がして来て、そのときに僕は、あぁ去年はそう言えば暗い年だった自分は暗かったんだな、と思ってね、その瞬間去年の自分を何となく相対視出来まして。本当に自分の身体があの世で浮かんでるみたいでね。目の前を彫り物のゴツい男と巨体が擦れ違う瞬間、ぼーっと、喧嘩したらどっちが勝つのかな、、なんて思いながら見てるんですね。楽しいです。