16世紀頃のデザートナイフ

16世紀頃のデザートナイフ(長さ約20 cm)、スティール製の刃に持ち手は恐らく陶器。スティール表面に CV とイニシャルが入っている。ロンドン、テームズ河での発掘品らしい。渋い物。このナイフは一度紹介しているが、訳あって再度掲載する。その訳はこうである。

先日NHK関連の会社から電話があり、某番組で貴店のホームページに載っているナイフの画像を使用したく許可願いたい、ということ。番組の名前を訊くと、チコちゃんにooooo、とか言っているので、すみません、今メモ取るので、もう一度言って下さい、チ、チコチャン、その後何ですか、はぁ、いつの番組で、えぇ、まぁいいですけど、とか言っているぼく。NHKとは昔から余り相性は良くないが、まぁいいか。オッケーした。それでこのナイフの画像が「画像提供  アンティーク・フェルメール」と付記されて全国に流れたらしい。チコちゃんにしかられる、とか言う番組。ぼくは見てない、家にテレビも無いし。勿論、それを見ての問い合わせなども無い。まあそれだけのこと。ぼくの店を知っている遠方の方はちょっと驚いたかもしれないが。

でも、ホント、綺麗なナイフですね。自慢じゃないが、今までテレビに出て、それが商売に繋がったことは知る限り一回もない。昔、芸人のスギちゃんが取材で来て、ぼくが色んな悪口を彼に言ってたら、ますおちゃん、世の中怖いから余り言わないほうがいいよ、と優しくたしなめられた。とんねるずの番組で無理矢理(?)買わされたと言う高級時計を見せて貰い、それが汗臭かった気がしたのを覚えている。優しそうな人で、取材中ぼくのことを上手にイジれず困っていた。ぼくは大体テレビ見ないので店に芸能人来ても気付かないことも多い。昔、有名な男優がぼくの店で目の前に立っていて、ぼくもその俳優は知ってるのに何故か気付かず、暫く彼と話した後にぼくが、お客さんどちらからですか、と訊くと逆に彼のほうがおどおどしたように、ぼく、、ト、トウキョウ、と答え、彼が帰った後に、側にいたお客さんが泡吹いたような喋り方で、イ、イマ、イイタ、ノハ、俳優のoxoxoxoですよね、と言うのを聞いて初めて気付いた次第の鈍いぼく。

まあ何時もこんな感じです。