18世紀終わり頃のジン・グラス

型吹きの小さなジン・グラス(9,6 x 5,2 cm)、18世紀終わり頃のイギリス製。230〜40年前の物、小さな気泡が生地の所々に見られ、指で叩くと金属音が響きます。造形の表情はとても細やかでそれがこの時代のグラスの特徴でもあります。指で触れると柔らかい感じがします。まあよくも割れずにこの長い時間を生き延びてくれたものですね。フランス革命の頃に作られた訳ですから。

昨日から雪で今日は30〜40センチ街中でも積もりました。ぼくは朝から「チルチンびと」の自身のコラムで連載中の中村さんのお店「レコード・ジャングル」に行き、ジャズのCDを買って来ました。こんな雪の酷いときにわざわざ出掛けて不要不急の物を買うのが好きなんです。CDなくても困りませんが、どうしても聴きたかった。買ったうちの一枚が「ミンガス・プレゼンツ・ミンガス➕2」。チャールズ・ミンガスのベース、エリック・ドルフィーのアルトサックス、バスクラリネット。ミンガスとドルフィー。最高ですよ。雪が降り積もり誰も来ない日に店の裏で一人、ミンガスとドルフィーのスリリングな掛け合いに浸る。1960年10月の録音。ジャズの黄金期ですね。こんな最高のジャズは粋でもあれば、更には狂気すらも感じさせ、下手なクラシックはもう聴けなくなる。ジャズでもクラシックでもスノビズムにやられて硬直したものは聴けたもんじゃない。本当はジャズとかクラシックとか分けること自体がおかしい、そんな区別は要らない。クラシックだって素晴らしい演奏はスリリングで時に狂気帯びてます。

兎に角ぼくの嫌いなものは、ジャンルを問わずスノビズムに浸るバカ、権力に媚びる小人。観光都市金沢も全国からスノブが集まる微妙な街ではありますがね、、笑。