2/15(火)休みます。

2/15(火)臨時休業します。二泊三日で九州に帰省します。すみません。

写真は十年前のロンドン、Putneyの「カフェ・ネロ」とPutney Bridgeからの眺め。十年一昔と言いますが本当に十年前が遠くに感じられます。もうあのロンドンは戻って来ません、凄く残念な気もしますが、どうにも出来ませんしね。時々ロンドンのアンティーク・ディーラーの友人に電話して、コロナ禍でのアンティーク・マーケットの動向などを訊いたりします。今後アンティークの世界がどう変わっていくのか。ぼくにとってはとても大きな問題です。イギリスのアンティーク市場はどうやら急速に縮んでいるようですね、恐らく、ヨーロッパ最大のアンティーク街、ロンドンの「ポートベロー」もほぼ消えたも同然の如く縮んでいってるようですし、コロナ前の市場サイズを仮に100とするとそれが50とか40になるんでしょうね。2011年のリーマンショック前後にもアンティークの世界は大きく後退しました。今度は更に大きな後退が起きているようです。ロンドン観光でアンティークを探して歩く、なんて言うのはもう夢のまた夢。ちょっと大袈裟かもしれませんがそんな状況に近いかもしれません。それと、アンティーク・ディーラーは皆さんもういいお年なんですね、ある程度数がいる最後の世代が60代。それより若いディーラーとなるとぐっと減ります。だからこれを機にアンティークの世界から引退する人も多いようですし、コロナで亡くなられた方もそれなりにいるようです。本当に「絶滅危惧種」ですね。日本でも若い人で骨董やアンティークの世界に入る人はいるけど、先ず、今はもう店を持たない人も多いですし、インスタなどを使いオシャレにやるのが主流のようです。特に都会は家賃も高いので厳しいですね。では、素人の人はこれから何処でアンティーク・骨董について学べるのか。見て、触って、店主とあーだこーだ言い合いながら、お茶飲んで雑談して、これは違うあれはいいじゃあ今日はそれ貰っとくわ、なんて言い合いながら二時間三時間。そんな無駄尽くしの時間が持てる場所。スマホ売買の対極にある人間臭い営為。アンティーク・骨董を買うなんて本来はとても人間臭いことなのに、それが最近は何でもかんでもオシャレオシャレ。変ですね。

まあ皆さん、当店はアンチ・オシャレでこれからもやっていきますよ、人間臭く。