19世紀初頭のカットワイングラス

1810〜20年頃のカットワイングラス(13 x 8.6 cm)、イギリス製。とても良いグラスです。逆台形のこの時代のカットグラスはとても少ないです。良いグラス。他に言うことないです。それだけ。

先日、古本で「現代俳句大系」(角川書店  全十二巻)を買いました。昭和四十年代後半に出たものです。こういう本を椅子に座りパラパラと捲り読む。そんな読書が一番楽しいです。自分の知っている俳人もいれば全く知らなかった俳人もいる。例えば、癩病で隔離される生活の中で句作し続けた俳人。この人など全く知りませんでした。この俳人のことはまた改めて書きます。全集の愉しみは何と言っても付属の冊子を読むことですね、名文も多いし自分の知らなかった作家、文筆家を知ることも出来、本当に愉しいものです。ぼくは俳句など全く作れませんが、俳人にはとても興味がありますし、こんなお金にならないことに一生を賭け求道した人たちにとても惹かれるのです。人生はお金じゃないですね。何でしょう、よく分からないけどお金ではない。個人的には西東三鬼などには俳句、人生の両面から惹かれています。久保田万太郎も有名な俳人ですが、昨晩彼の小説「火事息子」をパラパラ読んでいて、その日本語の自由なことに感心。そうか日本語ってこんなふうに書いてもいいんだな、という驚き、目から鱗。もう今の本は読まなくていいかな、とつくづく思うこの頃です。それに今の作家は日本語が下手過ぎ。あれでお金貰ってるなんて。

俳句についてはまた書きます。グールドと五十年代ジャズについても書きたかったけど、また改めて。