フランスのシルバー・タンブラー

フランスのシルバー・タンブラー(6.5 x 5.4 cm)、時代は恐らく19世紀後半から1900年の間。フランスのシルバーは925ではなく、950の純度らしいです。大きさも掌に丁度隠れるくらいのサイズで、重さも軽めで手に持つと心地良いです。ノルマンディ地方で仕入れた物です。タンブラーに映り込んでるオレンジ色は僕が着ているユニクロのセロニアス・モンクのTシャツです。気に入って二枚も買ってしまいました。

ここ最近は余り出掛けませんし、お客さんも少ないですから、こんなことがあったあんな人をを見た、と言うような小さなドラマが殆どないですね。残念です。みんなマスクしてこそこそ静かに動いてるだけ、仕方ないのですが殺伐とした光景です。笑うことも少なくなった気がしています。本も読みますが本だけではね、味気ないですよね。音楽はジャズばかり聴いてますがそれに救われてると言えばそうかもしれません。まあ日々の生活の中で暗くならずに普通でいる工夫みたいなものが矢張り要る訳で。皆さんもそうではないでしょうか。読書、コーヒー、パイプを吸う、50、60年代ジャズ、書くこと。これらで僕の時間の大半は構成されてます。クラシックを聴く気が全くしないのです。原因不明。下手に難しい本も最近読みませんね。クラシックを聴かないことと難しい本をそれほど読まないこと、この二つは自分の中で同根じゃないかと思っています。多分。余り深刻ぶって色々聴いたり読んだりしてる自分に飽きた。そんなとこですかね簡単に言うと。難解なものってそれに酔っちゃうみたいなところがありますからね。例えば、禅宗の難しい本を読むとか、ベートーヴェンの後期ピアノソナタを聴くとか。それを読んだり聴いたりしてる自分に何処か酔っている。そのものを否定しているのでは全くなくて、何と言いますかね、そんなものに無駄に接するのもそれ自体罪な気がするんですよ上手く説明できないけれど。そんな高貴なものに接したからといって自分がどうこう変わるわけじゃないですよ、本当に。宗教やクラシックの世界にも俗物は沢山いますから。まあそんな感じの日々です。