お気に入りのジン・グラス

イギリス、1800年頃のジン・グラス(高さ 9.8 cm)。もう仕入れてから何年にもなりますが、ぼくのお気に入りグラスです。何処と無く、可愛いながらも垢抜けてませんか。カットの柄もシンプルながら素敵です。皆さんどうして買われないんでしょう、、不思議。でもいいんです、気に入ってるから。

先日ジャズ・トランペット奏者、クリフォード・ブラウンのレコードを買い、良かったので、今日は別の物をCDで買いました。彼も若干25才で交通事故で死ぬんですね。50年代、60年代の天才的演奏家には交通事故で亡くなった人が何人かいますから。彼の演奏は独特の色気と間合いがあり、憂いある洒脱さを感じます。もう二十三、四で完成されている感があります。今まで何故彼の演奏を聴かなかったのか不思議です。

これを書いてたら厚かましい年配女性客が、京都から来ました〜、と言いながら入って来て、コロナ対策で四人以上は無理ですと伝えたのに無理矢理大人数で入ろうとするわ、二万九千円の物を赤札で二万円に値下げしてるのに、これ高〜い一万円にならへんの、、と厚顔な女性。ぼくは、それなら一万円で売ってる他の店で買って下さい、と怒り気味に言うと、こんな良いもんないもん、と返して来る。最悪。大体、訊いてもないのに、どこから来たとかしらんわ、京都でも、大阪でも台湾でも同じやろ。まあ大体こう言う輩は実は生粋の京都じゃないのが多い。金沢でも変なのに限って金沢人を気取る。ぼくがこう言う失礼な値切り方が大嫌いなのは、そう言う人って物なんか見てないんです。ただ物の値段しか興味ないんです。幾らマケサセタ、とかそれだけで骨董なんか好きじゃないんですよ。本当にキライ。

以前京都から来た中年男性に間違えてぼくが、大阪からですか、と訊くと、嫌味たっぷりに、キョオト、キョート、と言われたことがあります。そんな言わなくてもね、、。何故、京都の人を大阪人と間違えたら失礼なんでしょう。それこそ失礼な考えです。因みに大茶人千利休は大阪の人です。ぼくは出生地を自分のアイデンティティーにしてる人は嫌いです。勿論、どこで生まれたかが人の資質に作用することはあるとは思います。でもね、余りそれを笠に着られても、シランワ〜そんなの、ですよ。