古い暗緑色のボトル(24 x 7.5 cm)、時代は大体1770〜1800年位、イギリスの物、恐らく。ワインかポート酒でも入れたのでしょうか。中々味のある古いビンです。一輪挿しにもなりますが置いておくだけで十分に存在感があります。
先日、前から読んでいた映画「ノマドランド」の原作ドキュメンタリー「ノマド」を読み終えました。リーマンショック以降の経済破綻の余波で追い詰められ家賃の払えなくなった高齢者が中古の車を買い、それに住みながら放浪して生きていく話しなのですが、彼らの頼りにする働き口の一つがAmazonの巨大倉庫での配送物の選別作業なのです。これを読むとAmazonが如何にヤクザな労働を彼ら経済的弱者に強いているかが大変良く分かります。Amazonは狡猾な会社ですね、本当に搾取されているのですが、彷徨いながら暮らす彼らのスタイルにはその倉庫での季節労働は都合が良いのです。ぼくも時々ユニクロで安くなったTシャツを五百円で買ったりします。製品の質は良いのですが、そのシャツ一枚を作るのに必要だった水の量、どれだけの自然に犠牲にしたのか、しかもベトナムかインドネシアで作られた物。それが五百円。買いながら何処か後ろめたい気分があります。
早い、安いのはいいけど、余りそちらに傾き過ぎると貧しい気分にもなります。コロナ関連の補助金も似ていますね、大変だからと言って、補助金ばかりを目当てにするのは何かもっと大切なものを見失いますね。これも心を貧しくしていくと思います。去年から店なんかを経営してる人と話していると、補助金でこれを買った、とさも得したように話す人がいますが、これも度を超すと、何か違うよなぁ、という印象ですね。
そう、目先のお金ばかりに目がいって、もっと大切なことを忘れてるんです。大切なのはお金ではなく、人の気持ちとか信頼関係とか友情とか思いやりとか。何を大切にするのか。そんなことですよね。まあ自戒も含めてよく覚えておきたいと思います。
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