こんな物を付けてみました、、。

こんにちは、お元気でいらっしゃいますか。金沢も「まん延防止・・」が 6/13 迄出ているので街はひっそりしています。当店も人は来ませんね、来客数は0〜3人と言ったところです。裏通りに引っ込んでからは元々人は来ませんので、少ないお客さんが更に減った、と言う感じ。それでという訳ではないのですが、こんな物を付けてみました。そう、電柱の巻き付け看板です。写真の場所は近江町市場から尾山神社に通じる裏通り、大國鮨さんの近くです。犀川の桜橋付近(城下町かなざわ周遊バス停の側)にも付けてみました。最初の切っ掛けは旧フェルメールのあった新竪町商店街に電柱看板を付けたのです。久し振りに来られた方が、あれっ、フェルメールがないぞ、コロナで潰れたのか、と思われるかもしれないな、と思って付けたのが一本目。でも、観光都市金沢は市の規制が厳しくて付けられる電柱が殆ど残ってない、のが現状で、新竪町商店街も今付けている電柱よりも一本奥に入ると市の景観条例(?)か何かでもう設置許可が下りないのです。それと、電柱看板は個人病院が宣伝によく使うらしく、残っている少ない電柱を奪い合っている、ような感じです。

道を歩いているときにたまたま電柱看板が目に留まる、スマホで屋号と住所を検索する。この偶然から始まる検索も面白いかな、昭和的な宣伝方法と検索というツールを組み合わせて自分の店を知って貰う。それと、以前店に来られた方が偶然看板を見られて、そう言えば最近行ってないな、とか、まだあるんだあの店、とか、あれっ移転したの、という感じで思い出して貰うのもいいかな、と思ったのです。人が店を知る切っ掛けって色々とありますから。フェルメールも来月で二十四年目に入るので、長くやってると本当にそう思います。でも、一番は矢張り信頼する人同士でのクチコミだと思います。この古典的宣伝方が趣味の店では特に強いと思います。僕も知らない街でバーを探すときは検索なんか絶対しません、知り合いの通人に電話かメールで訊くか、そうでなければ飲み屋街をひたすら歩いて勘で入るか。金沢でもバーを検索すると僕の行かないバーばかり上位に出てきますね。知る人ぞ知る金沢の高級バー「エスト高橋」なんか検索しても情報はそんなには出ません。高橋さんの所に行く人たちは恐らくネットに書き込んだりはしませんから。オトナはそんなことしないんです。

皆さん、もし金沢の街でフェルメールの看板見かけたら、あぁまだあるんだな、と思い出して頂けたらと思います。勿論気が向いたらお越し下さい。

追記   今日の午前、桜橋傍の電柱看板を取り付けるのに大雨の中立ち会ったのですが、軽のバンで来られた作業員二人の内一人が眉の白い優しそうなおじいさんで、ちょっと設置角度について話しただけですが、その優しく正直そうなお顔を拝見して何か心が和みました。おじいさんには、雨の中(来て貰って)すみませんね、とちゃんと言いました。こんなちょっとした一瞬の出会い。いいですよね。元気が出ます。