18世紀の燭台

イギリス18世紀の鉄製燭台(14 x 22 x 48 cm)です。この先端に蝋燭を刺したのか、どうやって明かりを灯したのかは分かりません。裕福な家の土間みたいな場所で使われたのではないかと勝手に想像しています。この時代は蝋燭も課税されてて結構高価な物だったと思います。でもこうやって見ると立派なオブジェですね。半端なアート作品よりずっと魅力的な作品です。何年も前に仕入れたのですが前の店では置く場所もなかったので奥に引っ込めていたりもしてました。今の店は床がオーク材なのでこういう物を置くと、合いますね。バッチリです。

今、デイビッド・サックスという人が書いた「アナログの逆襲」(インターシフト)という本を読んでいます。最近よく行っているレコードショップの経営者の方に教えて貰いました。これを読んでいると、これからの時代にアナログ的なものはごく限られた人の間で特別な付加価値が付けられて復活していくのかな、と感じます。それは、意識して選び取るもの、そのほうが面倒で高価で時間が掛かっても敢えて選ぶ選択肢。今の僕たちってきっと実体性に飢えているんだと思います。触れる、匂いがする、重さがある、無駄がある。そんなのに飢えてるのかな、きっと。古本の匂い、レコードの重さ、マニュアル車を操る時の車との一体感、ノートの触感。

人に直接会って話しをする。これもアナログですね。オンラインでも、メールでも、SNSでもなく、会って話す。このコロナ禍で今の僕たちが余り出来ないでいること。会う。今は会うことが悪いことみたいな空気ですが、人は矢張り人に会っていかないと枯渇しますよね。皆さんも可能な範囲で直接会われて話しをして、笑って下さい。ユーモア大切です。