オパールホワイトの一輪挿し

先日何時もの花屋さんでアマリリスを買い、このオパールホワイトのガラスの花瓶(高さ 22.8 cm)に活けたら中々良かったので写真に撮りました。イギリス、19世紀後半の物です。ダウンライトの照明で上から光を当てて飾ると、照明の光によって透ける色が変化してとても綺麗です。

一昨日ネットで yahoo news を見ていたら、JB Press というニュースサイトに在英の作家、黒木亮さんが、イギリスがこれ程までにコロナワクチン接種で上手くいっている経緯を細かく説明されていました。それを読むと、イギリスがワクチン接種のプロジェクトチームを立ち上げたのは何と去年の一月。日本ではアベノマスクに無駄銭を使い訳の分からないことをやっていたときに、イギリスはしっかりとした見識と戦略で相応のリスクを取りながら、国民にワクチンを接種させる巨大かつ困難なプロジェクトを果敢に進めていたのですね。黒木亮さんの言葉の中にこんな文がありました、「英国には前例や常識にとらわれず敢然と合理性を追求する文化がある」。僕も長い間イギリスに関わってきているのでこの彼の言葉にはとても納得できますし、イギリスの文化の格好良さクールさもこんなところと根っこでは繋がっているのではないかと思います。この言葉を逆にして、「前例や常識にとらわれ敢然と合理性を追求できない文化」と変えると、それが正に今の日本を言い当てている言葉になりますね。それと、必要とあればリスクを取る失敗することを恐れない、そんな姿勢がイギリス人にはあります。彼らは僕らよりも遥かにリスクコントロールの技術に長けているんだと思います。もうそれは遺伝子みたいなものでしょうねきっと。この二つの国のコロナ対策の隔たりは、ジェット機と籠くらいありますね。皆さんもそう感じていると思われるでしょうが、自分の国を見ているとホント恥ずかしいですね、余りにもの低レベルさに。この国は約八十年前の戦争のときの愚かさから少しも変わっていないんだと思います。前の戦争のときにアメリカの将校か誰かが、日本の歩兵の勇敢、優秀さに驚いた反面、将校クラスのレベルの低さにも驚かされた。そんな内容の文を昔何処かで読んだ記憶があります。今と同じですね、自分らの無能さを棚に上げて国民に自助のガマンを強いる政治家。

僕は晩年は本当に日本を出て、アイルランドかスコットランド辺りで過ごして、日本を遠くに感じながら死ぬのもいいな、と本当に思っています。日本を離れたら恋しいのは、本屋と温泉と呑み屋と餡子(あんこ)、ですね。日本人、というのは自分の心の問題だから国籍とか関係ないですし、外国に居てそこで自分の中にある日本人を見詰める、というのも凄く好きですし。お若い方は可能ならこんな国は出るといいですよ。後百年くらい経っても日本はイギリスのような大人の国にはなりませんから。まあね、日本もいいとこ沢山ありますよ、、でもねその分を足してもこの今のマイナスは大きいですね。それか昔、安部公房が言ってたように、内的亡命、をするという手もありますね。

以下、上記の黒木亮さんの記事です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a3dc432086be82847b1bef8fe1f30cbae54ae9a5?page=1