「フェルメール」移転先はここです。

今の場所でのお店の営業が後一週間程になりました。次の「フェルメール」の住所は鱗町82-12です。街中から歩いて来て「旧フェルメール」を右手に通り過ぎ、左手にある「小西新薬堂」さんの隣りを左折、真っ直ぐ行って50メートル程先の左側です。薄黄色の建物に黒い大きなドアが目印です。本当に静かな住宅街の中です。12/10からここで営業します。鱗町の交差点からも歩いてすぐです。鱗町の交差点からは21世紀美術館や兼六園に行き易いです。街の雑踏を避けたい方は竪町を通らず、鱗町の交差点のほうから来られるのがよいかもしれません。最近の金沢は通りによってはザワザワとして落ち着きませんから。

兎に角、早く裏通りに引っ込んで静かにのんびりと営業したいです。新しい店は今よりもひとまわり大きくなりますね。僕も後一年半で60歳になりますから、静かに自分のペースを大事にしながら店をやり暮らしていきたいです。

今は店の移転で仕方なく忙しくしていますが、矢張り僕はヒマにしてないといけないな、と最近思っています。何故か、と言うと、皆んなヒマにしている僕に会いに来て下さる訳で、僕が忙しそうにしててはいけないんだな、と今更痛感しました。古い考えかもしれませんが、骨董屋、古本屋の店主は何処かしら霞を食って生きているような雰囲気がウソでもいいからないといけないと思うんです。実際ビンボーでもビンボーに見えてはマズイ、それこそガッカリな訳ですよ。お金なくてもなさそうに見えたらダメなんです。良くも悪くもちょっと世の中から外れていないといけないと思います。世間の枠、しがらみからちょっとだけ外れたところに居るフリをするんですね。まあ、つげ義春さんのマンガ「無能の人」に出てくる石を売る男が理想でしょうが、凡人には中々あそこまでいく勇気はないですからね。

ではお元気で。新しいお店でお待ちしております。