ただの呟き、、。

先日、ある有名な詩人のエッセー集が新刊で「みすず書房」から出ていたので買った。「みすず書房」なので値段も高い。お金のない人は我慢して下さい、と言ってるような値段だ。好きな作家なので、取り敢えず所有してから読んでみようと思い書店のレジに向かった。

夜中に起きて机に就き、その本を適当に開き幾つか読む。数年前は好きで読んでいたこの人のエッセーが読めなくなってきている自分に気付き、ほんの少し驚いた、と言うより大して驚かなかった。こんなこともあるかな、と唯一人思った。夜中の三時の北向きの小部屋。

人生を生きていく中で「前に進む」とは、新しい何かが入って来て代わりに古くなった何かが出ていくこと、自分の中をそうやって絶えずシャッフルしながら腐らないようにしておくのは大切。この「出し入れ」がなくなったら人生はストップで終わり。

写真はアムステルダムの運河沿いのギャラリー、、?