ゴールドのスカーフ・リング

ゴールド(9金)のスカーフ・リング、バーミングハムのゴールドのマークが刻印されていて、1892年製です(1.1 x 3 x 1.6 cm)。中に針が出ていてそれで留まるようになっています。ゴールドのスカーフ・リングは結構珍しいです。内側に開閉するときのバネが付いています。

先日一泊で長野県の野沢温泉に友人と行きました。今年初めての旅行でした。旅をして気分を新しくするのは大切だなと思いました。野沢温泉には外湯が十三もあり、二日間で六つの外湯に入りました。唯、お湯が熱くて大変でした。46度はありましたね少なくとも。村の端っこにある外湯に行くと地元のおじさんが既に入っていらして、とても水を出してぬるくするなんて許されない雰囲気で、少しずつ丸で拷問のような感じで身体をお湯の中に入れていくんです。熱くて肌も赤くなり大変です。二日目の朝に行った外湯では湯船が二つに仕切られていて、ぬるい湯、熱い湯、とそれぞれに書かれているんですが、その「ぬるい湯」がもう既に46度以上で、話しをした地元のおじさん曰く、熱いほうに竹の管で流れ込んでいるお湯は60度あるらしく、熱過ぎて地元の人でさえ誰も入らないということ。結局僕はそこでは膝までしか入ることが出来ず完全に熱さに負けました。唯それでも数をこなしているうちに身体が少しずつ慣れて来て割と入れるようになるから不思議。入浴料金は決められておらず、入り口に賽銭箱が置かれていて、それに好きな金額を入れるという方式。どの浴槽も地元の方が当番制でお掃除をされているようでしたが、本当に掃除が行き届いていてとても綺麗でした。地元の方も挨拶をして入ると意外と話しをしてくれたりして感じが良かったです。夜遅くある外湯に行くと大学生の二人組がいて、今はコロナのせいで大学の授業がオンラインなので車で温泉巡りの旅をしながら昼はオンラインの授業を車の中で受けているらしく、そんな旅の仕方もあるんだな、と。別の外湯では地元の高校生がクラスメイトの話しをしながら、oooがさ、xxxを好きなんだけど、なんて近くで話してるのが聞こえて来て、その後、湯船の脇にある脱衣場で僕の友人が小銭を下に落とすと、その高校生も丁度そのとき脱衣場にいたんですが、さっと脱衣場の床板をめくってくれて小銭を探してくれたり、なんかそんな小さな一つひとつのことが気持ちいいんです。観光地だけど地の人の生活が見えて、そんな小銭を探してもらったり、何気ない会話の遣り取りが単に嬉しい。

旅はいいな、と思いましたし、コロナですがそうやって少しずつ用心しながら旅もしないと何処もかしこも潰れて無くなっていくわけで、矢張り多少は動かないとお店も宿もやっていけませんしね。街中にある「まるみや」という名前の文房具屋さん、一見普通に見えて品揃えがとても面白く、とても良かったです。百年以上やられていて、年中無休だそうで、とても良い文具店でした。

旅をして非日常の中に身を置くのは大切だなと思いました。じっと日常の中に居るだけでは煮詰まりますよね。