イギリス、1820〜40年のグリーン色のグラス(10,7 x 5,1 cm)、脚の部分を除いて全体に面取りのカットが施されています。珍しいグラスです。ボール(飲み物を入れる部分)の部分も小さく、普通は白ワインを飲んだはずですが、それにはちょっと小さいですね。ジンでも飲んだのでしょうか。緑の色が深く綺麗です。
コロナになって、店に入ってくる人皆マスクをしています。それはいいんですが、無言で来店、顔も余り見えない知らない人が無言で物に触り、また無言で去って行く。こういう人が全体から見ると一部とは言えたまにいて、疲れますね。ストレスです、それなりに。コロナの流行が終わってもマスクをして歩くことは「マナー」として定着しそうな気がするので、顔の見えない人が無言で出入りするのがこれからも続くかと思うと、ちょっと憂鬱です。まあでも幸い裏通りに移転するので、そんなことも少なくなるでしょう。
人は目の前にいる人間の顔から色んなものを読み取り感じて、こちらがどう振る舞うか決めるのが普通です。その当たり前だったことがこのコロナで突然崩壊しています。本来は人の前ではしっかりと自分の顔を見せて「裸でいる」ことがマナーだったはずです。友人から聞いた話しですが、僕も知っているロンドンのある年配の男性アンティーク・ディーラーはこのコロナ禍でも一切マスクを着けずアンティーク・マーケットに立ち続けているらしく、自分にはマスクをする(という選択肢)のは考えられないと言いながら、堂々としているらしいです。確かに非常識かもしれませんが、彼の中に恐らくある、人として生きていくうえでのプライドのようなものが、この発言の中に垣間見えないこともないです。人である以上、何があろうが顔を見せて人の前に立つ、それが俺の生き方なんだ、そんな気持ちでしょうか。実際彼のアンティーク・マーケットでは既に何人かの人がコロナで死んでいるんです。でも彼はマスクは絶対着けない。
僕はこの彼の態度、他人には迷惑かも知れないけれど、ある意味偉いなとも思います。人生のプライオリティー(優先順位)が彼は他人と違うんですよ。最後の日まで顔をしっかり出して生活する。それはそれでいいと思います。実際イギリスでは今でもマスク着けてる人少ないらしいです。マスクを着ける着けない。これは人生のプライオリティーとも関係しているような気がします。
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