白蝶貝の箱(18,5 x 15,5 x 6 cm)、イギリス製、19世紀中頃。今回の仕入れ品。ジュエリーボックスかなと思うのですが、実は写真にあるように、1800年頃に白蝶貝で作られた上流階級の人がゲームをするときに使った四角いチップ(カウンターと呼ばれている)を入れた箱がこのような物なのです。昔、ロンドンのヴィクトリア&アルバートミュージアムで白蝶貝のカウンターと箱をセットで見て、何時かこのような箱を仕入れたいとずっと思っていました。今までぼくが仕入れた箱で最も美しい物の一つだと思います。鍵も付いています。丁度いい大きさ。大きくもなく小さくもなく、サイズも愛らしいです。
最近音楽を聴く気が余りしないのでアルヴォ・ペルトの「アリーナ」をときどき聴いています。バッハすら煩く感じるときでもこの音楽は身体が受け付けるのです。後はリュートや声楽の古楽くらいは聴けるのですがバッハ以降の音楽が聴けないのです。疲れてるんでしょうか。夜中に「アリーナ」を聴きながらパイプ喫うと落ち着きます。
年齢と共に起きる変化ってありますね、最近はお米をよく食べるようにもなりました、昔はパンばかり食べていたのに。本も読みますが年々興味の幅は狭くなっています、今日買ったのは「ブランドの条件」(山田登世子 著、岩波新書)。ブランドの成立条件に興味があるので買いました。
今ぼくが仕入れに力を入れてるのがグラスは勿論のこと、18世紀のシルバー、そして箱。今回も箱を色々仕入れました、唯、いい箱は仕入れも高く売るのも大変、ですが、本当にいい物は矢張り売れますね。イギリスでもアンティークのいい箱は少なくなってきているので出来るだけ仕入れて置きたいと思います。
0コメント