伊万里風のお皿

イギリス、1870〜80年のお皿、Derby工房(直径 18,5 cm)。伊万里風の絵付けですね、仕入れたときは然程良いとは思わなかったけれど、今見ていると思ったより味がありますね、魅力的な小さめの絵皿です。

最近仏教の本を読んでいる。読んでいて自分の生活や価値観に影響を及ぼすような良い本もあれば、ただ単に歴史的事実と著者の思うところを高みから述べただけの詰まらない本もある。古本は近くの古本屋になければネットで取り寄せるしかないので、見てから買う、という訳にはいかない。取り敢えず、関連書で自分が興味があれば買ってしまうが、郵便で届いてパラパラとめくっただけで床の肥やしになってしまうのもたまにある。先日買った維摩経の本もそんな本だった。こっちは別に知識を付けたいから買う訳でもない、その本が新しい視点、ものの観方、今まで思いもしなかった繋がりを示唆してくれるから本を読む、のであって、自分の人生に少なからずの影響を与えてくれるから読む、のだ。まして、宗教書などは学校の教科書みたいな無味乾燥の文章には自分は耐えられない。考える切っ掛けがその本の中にあるかどうか、その辺かな自分にとって大切なのは。あっ、小説とかは別ですよ、今話してるのは専門書や学術関連の本の場合ですね。イギリス近代史の研究者で言えば川北稔さんの本が正にそう。考える切っ掛けやスリリングな視点が幾つも埋まっているし、読んでいて深い。ずーっと東大にいるような研究者で有名な人でも詰まらない本を書く人は多い。何かね、俺は私はアレも知ってるコレも知ってるココにも行ってきた、アノ大学のアノ教授とも知り合いでアノ文献も読んでみて詰まりワタシが思うには、、、こんな本も意外と多い。知的スノブほど喰えない人間はいない、僕が最も軽蔑する人種。

講談社学術文庫から出ている鎌田茂雄さんの仏教関連の本。良いです。後この方の本で良いのは一切解説がないこと、そこも潔くて綺麗ですね。きっと本当は本に解説なんて要らないんですよ、テキストだけを読んでれば良いんです。