オパールホワイトのガラス製エッグカップ(1800年頃、9,5 x 5,6 cm)、イギリス製です。割と珍しいので、偶にしかイギリスでも見かけません。適度に厚みがあり、光に透かすとなんとも言えない綺麗な色に変化します。この時代にこれで卵を食べるなんて上流階級でなければ出来ないですね。
先日、街中の本屋に行き見つけた本がこれ「明治の寄席芸人 六代目圓生コレクション」三遊亭圓生 著(岩波現代文庫)です。買ってから身近に置いてずっと読んでます、最高に面白いです。幕末期から明治、大正にかけて生きた寄席芸人達のことが描かれていて、本当にこの時代に入り込んでその生活の音を聞いてるような躍動感に満ちていますし、面白いエピソード満載です。粋と言うものが「粋の構造」のような理屈では無く、本当に実際の生き様として感じられますし、何とも自由な江戸、明治の人達の生活が見えて羨望すら覚えます。昔の人は、律儀というか、昔に世話になった人を何時までも大事に面倒見たり恩返しをしたりして、凄いなと思います。単なる損得勘定とか義理だけじゃ出来ないことで、昔の恩を何時までも覚えていて忘れない。後、この本には約二百人位の様々な芸人が出て来るのですが、読み進んでいると、人間の器、その大きさについて考えさせられます。人って矢張り持って生まれた大きさ、器ってあるんだな、と。一合瓶は三合瓶ではないし、三合瓶は一升瓶ではない。持って生まれた瓶の大きさは変わらない。
自分のこれからの生き方を考えるのには僕にはとても重要な本です。とてもお勧めします。amazonではなく本屋さんでお求め下さい。皆んな新刊をamazonで買ったら街の本屋さんが潰れて、あのペソスとか何とかいう奴がまた宇宙旅行に行くだけですから。
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